時間の価値 ~ 人生、500年さしあげます!?

★投稿修正★ 2024年11月19日 by a-NEN



 
 『人生、500年さしあげます!』

 人生が500年? さしあげる?? ん? いきなりどういうこと? ってことですが… [汗]

 お察しのとおり、『私の超特殊能力によって、500年人生を本当に差し上げます。』
ということではございません。怪しい宗教活動を始めた訳でもございませんヨ。[笑]
 私たちは、長生きに憧れている部分もあります。今は、現実味のないバカげた話ですが、近い将来、寿命が劇的に伸びたり、不老不死を手に入れたりする日がくるかもしれません。今回は、その時に備えた練習だと思って、少しお付き合い下さい。

 人生が500年になったら、どう思いますか
【一度、じっくりと考えてみて下さい】

 ※日本では、人生100年時代などと言われています。仮に寿命を100歳とすれば今の5倍、70歳とすれば約7倍です。単純計算で、人生の時間が5倍から7倍程増える訳です

 
 どうでしょう?
『やったー、ラッキー。人生が5倍以上楽しめるゾ~』と思われたでしょうか。
 逆に、『つらい、長すぎる。しんどい…』と思われたでしょうか。  

 人生は、長ければ幸せで、短ければ不幸せ? または、その逆?

 分かりやすくするために、人生を学校の夏休みに置き換えて考えてみましょう。
夏休みは、年齢や地域によって多少差はありますが、大体30日~40日です。約1ヶ月の夏休み、みなさんは、有意義に過ごせたでしょうか。しっかりと遊んだり、勉強したりできましたか。

 私の思い出は、両親の故郷で遊んだこと、地域のお祭りやお盆行事で楽しんだこと、山へハイキングや虫取りに行ったこと、野球の練習と試合、友達や兄弟と遊んだこと【オリジナルの遊びをいくつか考えた】、宿題を嫌々泣きながらしたこと[汗]などです。悲しいかな、本を読んだり、がんばって勉強をしたりという思い出はございません…[涙]
 楽しくはあったのですが…
 今思うと、残念ながら、全体的には、何となくダラダラと過ごしていた印象です。別にダメなことでもないのですが、友達と何となく外をブラブラしたり、ゲームウォッチやファミコンでずっと遊んだり…と。

…私の思い出話は、これくらいにして… 

 私は、ほとんどの夏休みが、もっと何かができたような、何かやり残したことがあるような、少しもったいないような、そんな感じでした。
 そして、夏休みが終わって感じたのは、
“長いと思っていた夏休みは、意外と短かった”ということです。

 では、人生はどうでしょう。
長いような気がするけれど、 “人生の時間は、意外と短い”のではないでしょうか。

 
 人生を80年で考えると、約4,160週間。(1年:約52週間)
ただ、この内、約4分の1から3分の1が睡眠時間です。
仮に、睡眠時間が4分の1だった場合… 80年で3,120週間となります。
日にちに換算すると、80年で29,200日。
睡眠時間が4分の1だった場合、80年で21,900日となります。
 長いと思われるでしょうか。

 しかも、これは、あくまでも、80年生きられたとしての時間です。

 あなたの寿命を教えて下さいッ!

…??

 分からないですよネ。
 そうなんです! 極端な話、明日、突如死んでしまう可能性だってゼロではないのです。

 自分の大切な人、まわりの人の寿命も同じです。明日も、家族と過ごせるとは限らない。今度、友達と会えるとは限らない… 夏休みは1ヶ月と保証付きですが、人生に80年保証はありません。不慮の事故、病気などを考えると、寿命は80年よりも短いかもしれません。
 また、子どもの頃は、右も左も分からないくらい生き方がまだ青い訳です。そして、高齢になると、年々、活動量は減っていきます。健康でなければ、活動量はもっと減り、人生の冒険に制限が出てきます。このあたりも差し引きすると、人生を元気で駆け抜けられる時間というのは…
 楽しくても辛くても、やはり夏休みと同じく、 “人生の時間は、アッという間に終わる”と私は思うのです。気がつけば、今の歳になっていたと思いませんか。私はそんな実感です。

 では、終わってしまうことは、ただ残念なだけなのでしょうか。
 夏休みが5ヶ月あればいい。夏休みが永遠にあればいいのでしょうか。

 そうではないですよネ。
 結局、時間は長くなっても、ダラダラとしてしまうのは変わらないでしょうし、それどころか、逆に、もっとダラダラとしてしまうかもしれませんネ。終わりがなければ、時間の扱い方はもっと粗雑になり、メリハリもつけられなくなり、間も保てずに気も滅入ってしまうような気がします。
 また、毎日が楽しくなければ、時間は長ければ長いほど苦痛な訳です。「もう、早く終わってほしい…」と。

時を短くするものは何か──活動。 時を耐えがたくするものは何か──怠惰ゲーテ(詩人) 

 1ヶ月の夏休みも、時間がたくさんあると安心してしまい、1日1日をおろそかにしてしまったのではないか… 休みが、1週間から10日間くらいの方が、案外、予定も真剣に組めて、充実した時間が過ごせるような気もします。

 こうして考えてみると…

 “終わり(ゴール)があるから、目標や計画が立てられる
 “終わり(ゴール)があるから、工夫ができる
 “終わり(ゴール)があるから、全力でがんばれる” ということが分かります。

 人生や仕事も1年という節目があるから、目標や計画が立てられる。学校の宿題や仕事も締め切りがあるから、工夫ができる。コンサートも終わりがあるから、全力でパフォーマンスができるし、全力で応援もできる。
 アニメや映画で、永遠に生き続けるキャラクターが登場することがありますが、人生に終わりがなければしんどそうです。人生、数十年というのは、ある意味、フレッシュな状態で自分が燃焼できる、生きるのが苦痛でも乗り切れる、ちょうどよい年月なのかもしれません。
 また、世の中としても、数十年で世代交代することによって、フレッシュな状態が保たれるのかもしれません。(決して、老害の批判ではないですヨ。汗)

 “死という終わりがあることは、決して悪いものではない

 “人生・命は、限りがあるからこそ、尊く、輝かしいもの
 限りがあるから、日々を大切にする、1年を無事に過ごせたことに感謝をする。限られた人生をせっかく生きるのなら、楽しむべき、やりたいことに挑戦するべき、ベストも尽くすべきなんです。そして、まわりにも日頃から感謝の気持ちを伝えておくべきでしょう。(感謝を伝える。私は苦手です。苦笑)
 一期一会の精神は、この本質をとらえ、体現したものだといえます。二度とない、今、ここを丁寧に過ごす…

 人生が500年となり、時間が5倍以上になったからといって、単純に人生が5倍以上充実できるというわけではないのです。

 “夏休みで大事なのは、時間の長さではなく、過ごした時間の密度(充実度)”
すなわち、
 “人生で大事なのは、生きた時間の長さではなく、生きた時間の密度(充実度)”ということです。

 短い生涯でも、人生を太く駆け抜けた方々は多くいます。アンネ.フランクは享年15歳。ジャンヌ.ダルク19歳。滝廉太郎23歳。坂本龍馬31歳。アイルトン.セナ34歳。モーツァルト35歳。マーティン.ルーサー.キング.Jr39歳。ジョン.レノン40歳。野口英世51歳。スティーブ.ジョブズ 56歳 …

 著作家である、中谷彰宏さんがこんなことを言われています。

好きなこともしないで生きた80年より、 好きなことをして生きた3年のほうが、 人生を長く生きたことになる」 

 なるほど。では、長く生きて、充実度が高ければ、チョ~最高ということですネ。

 人生の充実度を高めるための重要要素の一つは、時間を操ること。具体的には、時間の大切さを意識すること時間をうまく使うことだと考えます。
 夏休みが終わった時、短いと感じたと同時に、 “夏休みは、とうとう終わったんだ”としみじみ感じたはずです。
 当たり前ですが… 悲しいかな、 “人生は、いつか終わるもの”なのです。

 間違いなく言えることは、

 私たちは、いつか必ず死ぬ(死亡率100%)ということ。
 生まれた時から、1秒1秒、死に向かっているということ。
 時間は止められないということ。
 時間は戻らないということ。
 この事実は、実に残酷で、目を背けたくなりますが、これを受け止めることが、まずは大事だと思うのです。
 人生が辛くてお先が真っ暗な人には、ある意味、朗報なのかもしれません。心配しなくても、遅かれ早かれ寿命でお迎えがくるのです。

 時は金なり、ならぬ、 “時は命なり”。
短い時間なら多少はお金で買えますが、命は決してお金では買えません。時間は命そのものです。

 時間に関しては、様々な本や記事が出されています。時間を効率的に使うことを推奨するもの、時間を気にせずにのんびりと過ごすことを推奨するもの。何を参考にすればいのか迷ってしまうことはないでしょうか。一体、どちらが重要なのでしょうか。
 私の答えは、どちらも必要で、どちらも重要。肝心なのは、時と場合によっての使い分けで、 “やる時はやる”、“休む時は休む”のバランスとメリハリだと考えています。もちろん、人生にも、ダラっと期があると思います。これは誰しもあるでしょうし、こころと身体のバランスを保つために必要不可欠な部分もあるでしょう。
 ただ、時間を大切に使うためには、 “やる時はやる”です。
 大病を患ったり、事故などで一命を取り留めたりした方は、その後の人生観が変わると聞きます。自身の命と真剣に向き合ったのだから、うなずけます。私たちは、大事なものを『失いかけた時』や『失うことが想像できた時』にその大事さに気づくのでしょう。
『時間の有り難みを、失ってから初めて気づく』というのは避けたいですよネ。

 時間の有り難み.貴重さを感じ続けるためにはどうすればよいか。

 日常的に“自分の人生のゴール(自分の死・人生の最期)を想像し、意識する”ことだと私は考えています。
死に方を考える事が、生き方を考える事”という内容の言葉を、最近よく目にします。私も同感です。この考え方は、一見、湿っぽく、後ろ向きな感じですが、むしろ逆。決して避けられない死というものを肯定的、前向きに向かい入れ、自分を燃やし切ることにつながります。
 もし、人生が辛くて、生きるのがしんどいという方は、一度死んだつもりになって、生き直してみてはどうでしょうか。(※自分の力だけで上向くことが難しい場合は、恥ずかしがらずに、まわりの人や専門家の力を借りましょう。)

 死に方を考えるというのは、死に際に何を思うかを想像すること。
 ●自分と向き合い、生きること。「人生を楽しめただろうか?。自分らしさを出せただろうか?」
 ●世の中と向き合い、生きること。「何ができただろうか?。どんな人達がどんな風に見送ってくれるだろ 
  うか?」
 ●後悔しない生き方をすること。「やり残したこととは何だろうか?」
 死の間際に、多かれ少なかれ、何らかの後悔をすることは間違いないでしょう。できるだけ、少なくしておきたいものです。夏休みも最終日の気持ちが想像できれば、もう少し楽しいことができたと思います。
 死については、特に、『明日死ぬかもしれないという意識』が、人生に豊かさをもたらすと考えています。もし、明日死ねば、今日が人生の最後だったということです。そう意識すると、真剣に、自分やまわりと向き合い、生き方を考えるのではないでしょうか。

 私の好きな人に、ひすいこたろうさん (作家・コピーライター・心理カウンセラー)という方がおられます。
【ひすいこたろうの名言セラピー】というYouTubeを配信されています。ぜひ観ていただきたい動画を2つアップいたします。⬇️

 
 死に方を考える時期は、若ければ若い方がいいと思います。ただし、思考できる能力、抽象的なことが理解できる能力がある程度発達した年齢(中学生か高校生くらい??)からでしょうか…
 小さい子どもの時は、生きる楽しさ、面白さを十分に味わい、辛いことやしんどいことを楽しく乗り越えられる知恵を授ける方に力を注いであげるべきでしょう。

 では、限りある人生の時間を、具体的にどのようにして充実させるか。

今を大切に生きる”ことに加えて、
自分の人生にとって大事なものに時間を使う
やりたいことからする (後回しにしない)” ということが大事なのではないでしょうか。

 今、一番したいことは何か、一番しないといけないことは何か。それをする時間を優先的に確保する。今、なぜするのか、なぜする必要がないのかもはっきりとするでしょう。自分の好きなこと、大事にしていることが見えてくると、人生のテーマも見えてきます。

君の好きなことを見つけ、それをするんだよ。 好きなことをしないなんて、人生の浪費だよ」 
ビリー.ジョエル(歌手)

ぐずぐずと先延ばしすることは、時間泥棒である」 
エドワード.ヤング(詩人)


 人生において大事なもの.やりたいことを見つけるには、

 “Doing(何をするか)よりもBeing(どうありたいか)!”

 Beingは、Doingの根っこです。

■Being(理想.目的地) :自分はどうありたいか、どこに向かおうとしているのか
・何に楽しさを感じるか。好きなこと、大事にしていること、夢・叶えたいことは何か。自分らしさを全うした、理想の自分とは。
・自分は何のために生きているのか、自分の価値や役割(使命)とは何か。
・今していることは何のためにしているのか。

⬇️

■Reality(現実.現在地):今はどういう状態か、どこにいるのか
・今、何をしているのか。
・理想に近いか。目的地に近いか。
・もし、今が人生の最期なら何を思うか。やり残したことはないか。悔いはないか。どうしてもしておきたいことは何か。
・何をするべきか、何ができるか。自分の今の能力とは。何が障壁なのか。どんな工夫をするか。誰のどんな力が借りられるか。

⬇️

■Doing(行動):何をするか
・理想.目的地に向けて、行動する。
・まわりから与えられたものではなく、自分の心から湧き出てくるやりたいことを大事にして動く。
・どうしてもしておきたいことを優先する。今していることの見直し。(今に気持ちを向け、今を大事に生きる。 今、どうありたいか。今、どうしたいのか。過去に縛られず、未来を恐れず)

自分がもうすぐ死ぬという事実は、大きな決断をする手助けをしてくれる、人生で最高のツールだ。外部からの期待、プライド、恥をかいたり失敗したりすることへの怖れなど、ほとんど全てのものは死と向き合うと消え去る。 そして本当に大切なものだけを残してくれるんだ」 スティーブ.ジョブズ(起業家・実業家)

 
 人生は思い出づくり。今を楽しむ。ゴールにこだわり過ぎず、プロセスを楽しむ。できない理由を考えず、できる理由を考えて、とにかくやってみる、色々な経験をする。うまくいっても、いかなくても、それは思い出になります目の前のことには失敗しても、人生の失敗には絶対にならないのです。嫌な出来事も含めて、全て思い出になるのです。
 もし、夏休みが人生だったなら、終わり際になって、『意外と短かった、もっと色々なことができたのではないか、色々としておけばよかった』と後悔するところです。私の場合、夏休みの予定は親などの大人に用意してもらったものが多く、あまり主体的に過ごしていなかったことも不完全燃焼の一因だと思います。


 生き方を変えるのは、いつからでもできます!
 生き方を変えるのは、今からでも決して遅くはないのです!

 私は、時々、自分に言い聞かせるようにしています。

 『あの夏休みの後悔を繰り返さないように、1日1日を、そして、今という瞬間を、大切に』と。


 ★「時間の使い方.つくり方」、「やりたいこと.人生で打ち込むことの見つけ方」などは、また、別の機会で書いてみたいと思います。

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