誰でも簡単~アイデアの出し方・発想を広げる方法【a–NEN式 刺激語法】

★投稿修正★ 2024年9月28日 by a-NEN




なかなかアイデアが出てこない、発想がいつも同じで広がらない… 
そんなこと、結構あるのではないでしょうか。

 今回は、誰でも簡単にできる、アイデアの出し方、発想を広げる方法をご紹介します。
私が考えた発想法『a-NEN式 刺激語法』です。

 はじめに、「アイデア」とは何か、「発想」とは何か、「刺激語法」とは何かについて少し触れます。

アイデアとは、発想とは

 岩波書店の『広辞苑』(新村編,1998年,p7)で調べると…
「アイデア」とは、思いつき・着想(心に浮かんだ工夫)・考案(工夫をめぐらすこと、考え出すこと)とあります。

 では、この「思いつき」「心に浮かぶ工夫」「出てくる考え」の正体とは何か。
新たに知ったことを含め、自分の知っていることを複数つなぎ合わせた時に、ふっと生まれてくるものだと私は理解しています。

 アイデア商品のヒットメーカーである高橋晋平さん(株式会社ウサギ代表取締役 おもちゃ開発者/ クリエーター)によると、「アイデア」とは、頭の中にある記憶を組み合わせてアレンジしたものであり、既存の要素の新しい組み合わせであるとのことです。
 また、発想は連想とも表現されており、A×Bのどんな組み合わせもアイデアとなると言われております。(Aが発想を広げたいテーマ)
 以下、高橋さんの著書『アイデアが枯れない頭のつくり方』からの引用。
  ・A.ビール×B.酔わない=ノンアルコールビール
  ・A.ボールペン×B.消せる=消せるボールペン

 アイデアを出すためには、連想や妄想(笑)が大事ではないかと、私は今まで何となく感じてはおりましたが… 今では確信です。
 ちなみに、私は、妄想豊かな「妄想族」です(笑)
 妄想は、自由だ! ~ moso is freedom!
 走り出したら、警察も、誰も止められないヨ~(笑) 

刺激語法とは

 刺激語法とは、昔からある、発想を広げるための発想法のひとつです。
 刺激を受けそうな言葉をカードに書き、多数用意します。(カード1枚に言葉1つ) そのカードをランダムに引いて、発想を刺激する言葉として使い、発想を広げたいテーマに連想させることで、いろんなアイデアを見つけ出すというものです。
 前出の高橋さんは、刺激する言葉をしりとりで見つけておられるようです。
 カードを何枚用意するか、何枚引くかなど、やり方は人によって様々です。

 「刺激する言葉」という所がポイントです。発想を広げたいテーマとは無関係な言葉、日頃あまり関わりのない言葉、ちょっと過激な言葉、なんかムズムズする言葉など、ユニークな言葉であればあるほど意外なアイデアが出やすくなると考えます。
 
 ちなみに、発想を広げたいテーマは、どんなことでも設定できます。
  例えば…
 ●新製品や新サービスの開発
 ●キャッチコピー、イベントや書籍のタイトル
 ●仕事の効率化、問題解決方法など…

刺激語法の例①
《A.発想を広げたいテーマ:ポイ捨てされるゴミ問題への対策、B.刺激語①:かき氷の場合》
 A.ポイ捨てされるゴミ問題への対策×B.かき氷で思い浮かぶこと
  →ゴミ拾いをした人にかき氷をプレゼントする。
  →ゴミ拾いイベントを行い、イベント参加者へ通常価格でかき氷2倍をプレゼント。
   これにより、ゴミが拾え、ゴミ問題の啓発ができ、参加者も得をする。かき氷の売り上げにも貢献。
   ※近年の酷暑により、イベント実施時期は5月か9月を検討…

刺激語法の例②
《A.発想を広げたいテーマ:ポイ捨てされるゴミ問題への対策、B.刺激語②:国語辞典の場合》
 A.ポイ捨てされるゴミ問題への対策×B.国語辞典で思い浮かぶこと
  →国語辞典は… 意味が分かる。→ゴミのポイ捨てがなぜ良くないのか、その意味を理解する。
  →ポイ捨てされたゴミが環境にどんな害を及ぼすのかを理解する。自然に還らないゴミの種類や悪影響をまとめ 
   た資料を作る。これを周知することで、ゴミのポイ捨てをさせない意識、できるだけゴミを出さない意識を持
   ってもらえるようにする。

 刺激語法は、ひとりでもできるので、いつでもどこでも自分の企画案を考えることができます。また、企画のコンペティションで他者の発想も付け加えて企画を改良したり、グループで同じ刺激語を使って発想を出し合いながら一緒に企画を考えるなど、様々なやり方も考えられます。

a-NEN式 刺激語法とは

 いろんな方が活用している刺激語法。用意される刺激語は、ほとんどの場合が、名詞の様です。
 発想を豊かに広げるためには、取り揃える刺激語の質にもこだわる方が良いと考え、私は、従来の刺激語法に改良を加えました。

 a-NEN式の特徴は…
  ●名詞以外の言葉を刺激語として強制的に用意し、活用する
  ●発想を広げたいテーマ」の単語からも連想し、活用する ところです。


刺激語の種類【全8種類】


 ①名詞(人物名や地名などの固有名詞も可)例:車、不愉快、京都、坂本龍馬

 ②○○+名詞
  ・形容詞+名詞:○○い名詞 例:名残惜しい夏
  ・形容動詞+名詞:○○な名詞 ※形容動詞は物事の状態や性質 例:安全な場所
  ・動詞+名詞:例:笑顔になるサービス
  ・名詞+名詞:造語 例:SDGsショッピング

 ③形容詞:○○い 例:激しい、青い、涼しい

 ④動詞:○○う(母音) 例:笑う、噛む、くぐる

 ⑤助動詞系
  ・打消し、否定:まだ、まさか、少しも、まったく、○○ない
  ・禁止:決して○○ない 例:決して怒ってはいけない
  ・当然:絶対○○ 例:絶対返さない
  ・義務:○○しなければいけない 例:愛さなければいけない
  ・推量:きっと、たぶん、○○ 例:きっと転ぶ
  ・疑問:なぜ○○ 例:なぜ太るのか 
  ・願望:できれば○○ 例:できれば休みたい
  ・可能:○○できる 例:未来に行くことができる
  ・仮定:もし○○ならば 例:もし生まれ変わったら
  ・比況:まるで○○ 例:まるで天使

 ⑥○○+形容詞:○○は副詞。※どのように、どのくらい 例:少し恥ずかしい

 ⑦○○+動詞:○○は副詞。例:ぴったり止まる

 ⑧擬音語、擬態語:例:ゴロゴロ、カンカン、げらげら、キラキラ

用意する刺激語は、過激であればあるほどオモシロイと思います。
「過激」と言えば…「志茂田景樹さん ?」


手順


1️⃣発想を広げたいテーマを決める。新サービスやキャッチコピーなど…

2️⃣刺激語を用意する。刺激的な言葉をカードに書く。(カード1枚に言葉1つ)
 上記、刺激語の種類の①②をA群、③④⑤をB群、⑥⑦⑧をC群とする。各群同数40枚で計120枚を作成。各群で
 分けて置いておく。

3️⃣カードを12枚引く。(各群から4枚ずつ)

4️⃣カードを見て、連想する。テーマの単語から連想する言葉も書き留めて活用する。
 発想を広げて、テーマに関する案を自由に考える。12枚のカードのうち、使用しないカードがあってもよい。追加  
 でカードを引いたり、何セットか行なったりしてもよい。

 目的は、発想を飛ばすことなので、連想から出てくるイメージや言葉は、自分にしか分からない(他人には説明がつかない)ものでもOKです。
 例えば、私の場合…
 「線香」から「気持ちがキリッとなる」 という言葉が出てきます。キリッとなるのは、私の反射的反応ですが、よくよく考えてみると、「線香の香り」で「お寺」や「お墓」・「仏壇」が連想され、仏さまのイメージが自然と湧くからだろうと思われます。キリッとなるのは、私独特の感覚であって、他人にあまり共感されないかもしれません。
 アイデアや発想は、自分らしさやキャラクターが活きてくるものでもあります。自分の感じるもの・自分の頭の中にあるものを制限をかけず、自由に、柔軟に、フルに引き出しましょう。気楽に、楽しく!


すぐに使える刺激語集


【A群】 
競技場、サンタクロース、サーカス、エジソン、辛い食べ物、美しい炎、待ち遠しい人、バカになる勉強、手作りロボット、無人図書館

【B群】
固い、面白い、浅い、緩い、笑う、撫でる、降る、看る、まだ届かない、もし無限だったら、まるで鳥のよう

【C群】
少し嬉しい、とても丸い、すごく深い、少し寒い、ひたすら泣く、いきなり生まれる、素早く跳ぶ、楽ができる、ノコノコ、サクサク、ガタガタ、ピカピカ

どうぞ、アレンジなども加えてご活用下さい。

 発想例ワークシート説明資料とともにPDFデータで公開します。
詳しくは、以下⬇️ をご覧いただき、ご活用下さい。
 



 

 なお、公開しているデータは、全て、無断複製・無断使用することを認めております
  (※ただし、資料の加工についてはご遠慮下さい。)

◆参考図書:高橋晋平 著「アイデアが枯れない頭のつくり方」 CCC MEDIA HOUSE 2014年

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