
★投稿修正★ 2025年10月23日 by a-NEN
赤ちゃんのように生きる!?
赤ちゃんがお手本!?
今回も? ちょっと面白そうなお題にしてみました。
あなたは、赤ちゃんから何か教わることがありますか。
赤ちゃんに、教えることはあっても、教わることはない。
赤ちゃんは、可愛くて,癒やされるが、お手本にはならない。
そんなあなた、赤ちゃんを侮るなかれ!
確かに、赤ちゃんは、親など大人のお世話がないと生きていけず、育ってもいけません。しかし、無力ではなく、ものすごい能力があるのです。そして、癒してくれるだけの存在をも超えた存在感もあります。
私自身は、赤ちゃんをお手本に、赤ちゃんのように生きていければイイなと思っています。
存在自体が特別
■みなぎる生命力
赤ちゃんの生命力は、躍動的で、感動するまでにみなぎっていますよネ。特に、1歳になるまでの1年間は、心技体全てが飛躍的に成長し、目を見張るものがあります。
赤は、太陽や火、血の色でもあり、明るさやエネルギーを象徴する色です。生命力、情熱、愛、力、(東洋では)魔除けなどを意味する色です。
みなぎる生命力と力強く生きて欲しいという願いから“赤ちゃん”と呼びます。決して、黒ちゃんとは呼びません。「(安田大サーカス) クロちゃんです。ワワワ、ワー」[笑]
神社の鳥居が赤いのも、還暦に赤いちゃんちゃんこを着る(今はちゃんちゃんこではないかも[汗])のも、めでたい時の紅白に赤があるのも生命力、エネルギーにあやかるためです。
実は、私たちも皆、赤ちゃんと同様、生命力に満ちあふれています。赤ちゃんは、そのことを思い出させてくれる存在だと思います。
■まわりを癒すことができる
もちろん、ふっくらとした丸い顔や体、大きく澄んだ瞳など見た目の可愛らしさもあるのですが…
まずは、まわりを魅了する笑顔です。赤ちゃんの笑顔は、裏表のない純粋で澄んだ笑顔です。まわりは、その笑顔を見て、癒やされます。
次に、人懐っこさを伴った愛嬌です。未熟さを抱えつつ必死に生きようとする姿、素直に助けを求めようとする姿に癒しと魅力を感じているといえます。うまくいかなくても見守ってあげたい、手を差し伸べてあげたいと思わせる程の愛おしさ,愛くるしさがあります。
赤ちゃんでなくとも、笑顔のステキな人や人懐っこい人、愛嬌のある人は、やはり魅力的です。まわりから愛され、誰かを癒やすことができればステキですよネ。
■楽しみな将来がある
赤ちゃんのこれから人生は、希望に満ち、夢は無限大です。何にでもなれる、何にでも挑戦できるという輝かしい未来や期待を想像させます。
無自覚であっても、実は、私たちにも常に将来性があります。赤ちゃんは、そのことを気づかせてくれる存在です。
生命力にあふれ、まわりから愛され、夢や希望に満ちた、そんな赤ちゃんはお手本になるのではないでしょうか。
生きる姿勢
●主体性
生きるために、様々なことを吸収しようと、自らあらゆる感覚を研ぎ澄ませています。
まずは、好奇心の旺盛さです。この好奇心というのは、人にとって一番大切な感覚だと、私は考えています。なぜなら、色々なことに興味関心を持ち、知ろうとすることは営み全ての出発点,原動力だからです。
次に、学びたい,教わりたいという貪欲な姿勢です。まわりから強要されなくても、何でも知ろうとし、何でもしようとします。私たちには、耳が痛いですが、赤ちゃんはとても勉強熱心ということです。
この主体性、旺盛な好奇心,学ぶ貪欲さには、私たちも見習うものがあります。
●無邪気さ
赤ちゃんは、気持ちが良いほど無邪気です。笑いたい時には笑い、泣きたい時には泣く。甘えたい時には甘え、怒りたい時には怒ります。私たちは、歳を重ねるにつれ、無邪気さや素直さを失いがちです。無邪気さがある人は、人間味があって、まわりをほっこりとさせますよネ。この飾らない,ありのままの素直な言動も見習いところです。

●優しさ
赤ちゃんは、自分の利益よりも他人の幸福や利益を優先する態度や行動を取ることが分かっています。1歳10ヶ月児に行なった実験では、自分がお菓子を受け取る時よりも、他人にお菓子を与える時の方がより大きな喜びを感じているという結果が出ています。自分の取り分が減っても、他人に物を分け与えるという道徳性(社会という集団の中で生きていく術としての協力行動や分配行動の大元としての性質)をすでに兼ね備えていると考えられます。もちろん、大人での実験結果も同じで、生活に必要な基本的な欲求が満たされている場合、他人に物を与えることで喜びや幸せを感じることが分かっています。【関連記事 ●幸せになるお金の使い方】
他人の苦しみに共感し、同情するということも分かっています。痛がる他者を見て、その人をなでたりさすったりする行動が10ヶ月児に見られるようです。10ヶ月児に、攻撃する模型と攻撃される模型の映像を見せた後、同じ模型を目の前に置きどちらに触れるかという実験をしたところ、8割が犠牲者の模型を選んだという結果が出たそうです。また、2歳頃になると、困っている他者を心配そうに見守ったり、3歳頃には、いじめられるのを防ごうとする行動も現れるようです。
また、困っている人を助けるということも分かっています。1歳半児への実験で、荷物で両手の塞がった人を見て、扉を開けたり、落ちた物を拾ったりと他者を助ける姿が確認されています。驚くべきことに、報酬としておもちゃを与えると、助ける行動が減少することも分かったそうです。見返りを求めずに、やりたくてしているということを裏付けており、神々しさを感じます。
さらに、公平感を持ち合わせているということも分かっています。1歳を過ぎると物を平等に分配することを好み、2歳児くらいになると、悲しそうな表情を見ると半数ほどの赤ちゃんが物を分けるという行動を取るそうです。
「与えれば与えるほど、良き事があなたには訪れる」ネイティブアメリカンの言葉
優れた能力
★観察する力
赤ちゃんの視力は、生後すぐで0.02程度、生後6ヶ月でも0.2程度とされているようです。この限られた視力で、顔の形をした図形を他の図形よりも注視し、長く見つめることが実験で明らかになっています。
そして、コミュニケーション上で重要な視線に敏感な反応をします。視線が合わない顔よりも、自分に視線を向けた顔を長く見つめるようで、相手の注意や興味などがどこにあるのかを読み取ろうとしています。人見知りもできるようになれば、「おめでとう」ということですネ。
また、1歳9ヶ月児では、親切な人か意地悪な人か、デキる人かそうではない人かを見極めたり、他人の労力の度合いを認識したりすることもできるようです。意地悪な人よりも親切な人を好んで助ける傾向にあり、デキる人を好み、大きな労力をはらった人により多くの報酬が与えられることを好むようです。
実に、状況を良く観察しており、赤ちゃんの観察力は、私たちの想像をはるかに超えているようです。成長につれ、言葉によるコミュニケーションが主になると、逆に、言葉以外から気づくための観察力が低下してしまう傾向にあるのかもしれません。私は心当たりがあり、大いに反省です。[焦]
★学ぶ力
赤ちゃんの知識を吸収する力は、ものすごいとしか言いようがありません。話し言葉では、生後6~8ヶ月頃はまだ喃語(なんご:意味を持たない音声)の状態ですが、1才~1才半頃にはもう単語1語~2語が話せるようになります。なんと、1才半頃には、週に約40程の新しい言葉を覚えるようになるそうです。
少ない情報量、短期間の経験でかなり高度なコミュニケーション能力を身につけることができ、その学ぶ力は、最新の人工知能(AI)よりもはるかに効率的です。赤ちゃんは、真似ることで学ぶという、一番安全で効率的な学び方をしています。新生児は、他者の顔の表情を模倣し、顔の動かし方を体感的に学んでいるようです。そして、生後9ヶ月頃には、動作や表情,声を真似ながら、コミュニケーションを楽しむことができ、他者の目線を追いながら語彙力を急激に増していきます。さらに、1歳半児では、状況を理解しながら模倣ができることも判っています。失敗した動作をそのまま真似るのではなく、修正して成功する動作ができるようです。さらに驚くべきことに、偶然成功した動作よりも確信して成功した動作を真似るそうです。
真似ることは、他者そのものを理解するためにも重要とされています。
赤ちゃんは、正確な情報を提供してくれる人かデタラメな情報を提供する人かを見極める力も身につけています。信頼できる人かどうか、与えられた情報が信頼できるかどうかをしっかりと区別できるようです。
困っている者を助ける正義の味方と傍観者とのどちらを選ぶかという6ヶ月児の実験では、85%が正義の味方を選んだそうです。8ヶ月児なると、良い行動をする者を好み、悪いことをする者には罰を与えることを望むなど、複雑な状況判断ができる力を身につけています。約束を守らなかった友達のことを、大人へ告げ口できるのも能力の成長であると言えます。
★行動する力(やってみようとする力、粘り強く続ける力)
赤ちゃんは、試行錯誤を繰り返しています。寝返りや両足立ち,歩行も、何度失敗してもできるようになるまで何度でも何度でも挑戦します。とにかくやってみる、粘り強くやり続けるという力は、素晴らしいとしか言い表せません。
赤ちゃんの優れた能力は、他にも…
★自己主張する力、★助けを求める力、★相手を信じる力なども挙げられます。どれもシンプルな力ではありますが、今の私たちが上手く扱えていないものであり、見習えるものです。正直、私も上手く扱えていません。
『自分自身を赤ちゃんとして扱う』
自分を赤ちゃん扱いするというのは、自分の能力が低いということではなく、成長の伸びしろが沢山あることを歓迎し、自分を慈しむということです。
とても興味深い動画があります。
【スピな出会い(ゆっくり解説)】さんの動画です。↓(動画の24分17秒あたりからです。)
自分自身を赤ちゃんとして扱うと、大きなメリットがあると考えられます。
赤ちゃんは、何をしても可愛いし、何をしても褒められます。
泣いている姿さえも可愛らしくて、愛おしい。たとえ失敗をしても、それもまた可愛い。焦らなくても、また挑戦すれば良いとおおらか気持ちで見守ることもできます。何かに成功しようものなら、もう大喜びといったところです。
赤ちゃんは、未熟で不完全。『人間味』を凝縮しているように思うのです。
私たち大人も、未熟で不完全です。
自分を赤ちゃん扱いできれば、何かに成功すれば、自分を大いに褒めて、大いに喜べます。そして、失敗した時でも、がんばったこと自体を褒めてあげることができます。
「なんだか、自分を甘やかし過ぎでは?」と思う人もいるかもしれませんが、これは“自分に優しくする”ということだと私は考えています。結果的に、また前を向いて歩いていけるのなら、自分に優しくする方が良いはずです。時には自分に厳しくすることも必要でしょうが、厳しさを緩めて自分を認めてあげることも同じく必要ではないでしょうか。
「満点なんか取らんでええねん。満天は星空だけで十分や」明石家さんま(タレント)
このように、自分自身を赤ちゃんとして扱うと、自分のことを大事に扱えます。
自分を愛と自信に満ちあふれた状態にするために、この自分を大事に扱うということがすごく重要だと思うのです。他人を大事に扱うためにも、まず自分を大事に扱うことが必要といえるでしょう。
自分を赤ちゃん扱いすることは、自分のこころの中でいつでもこっそりとできます。このステキで密やかな企み?は、自分ひとりででき、お金も時間もかかりません。
私の原点もあなたの原点も、赤ちゃん。さあ、原点に立ち返ろう!

かつては、あなたも私も、赤ちゃんだったわけで、まわりを強烈に魅了していたわけです。ちなみに、写真の可愛らしい!? 赤ちゃんは、私でございます。あなたも今一度、自分の赤ちゃん時代の写真(動画)を眺めてみて下さい。あの時の自分が語りかけてくれますヨ。そして、親やまわりの大人たちが温かな眼差しの中、育ててくれたことも感じることができます。
少し忘れかかっているだけで… あなたも私も、赤ちゃんの時と同じように、今も特別な存在なのです。そして、今が旬。将来性を兼ね備えています。
自分の存在感や能力は、誰よりも、まず自分自身が高く評価してあげないと寂しいですよネ。
今も私は、赤ちゃんだった時と同じくらい、まわりを魅了させられているだろうか。
さあ、赤ちゃんのように、キラキラと生きよう。
◆参考図書:奥村優子 著「赤ちゃんは世界をどう学んでいくのか」 光文社新書 2025年

やる気がアップしますので、ぜひ、時々、上の2つをクリックしてやって下さい!