自分を幸せにするは三流、まわりも幸せにするは二流、後世も幸せにするは一流

★投稿修正★ 2024年9月28日 by a-NEN




自分を幸せにするは三流、まわりも幸せにするは二流、後世も幸せにするは一流

こんな言葉を創ってみました。

私が憧れる人に共通する特徴は何か。
この整理をする中で思い浮かびました。

私が憧れる人に共通する特徴は…
 ●まわりに惑わされず、自ら動き、自分らしさを全うしている。
 ●自分のためだけに生きるのではなく、自分の力を他人や世の中のために使っている。
 ●言動が、他人に元気や夢を与え、世代や時代を超えて生きている。

 私たちの人生は、たったの数十年程度。

 この人生をどう使うか。
 せっかくの人生なのだから、まずは、自分自身が幸せに生きる。今の瞬間、瞬間をどう楽しく過ごすか、こころ残りがないように自分のやりたいことに挑めるか。良い思い出ができれば、人生は成功だと思います。
 “自分を幸せにするは三流”としましたが、これはこれで意外と難しいと思いますし、立派なことだと思います。自分を幸せにすることが起点であり、実は重要。自分が幸せだと、まわりへ幸せのお裾分けもできます。
 三流としたのは、もし、自分の幸せにしか興味がない生き方に留まっているとすれば、少しつまならいと感じるからです。

 自分ひとりだけで、幸せになれるのか。
 当たり前ですが、自分の人生は、自分ひとりだけ完結していません。必ず、まわりの支えや助けがあります。自分の幸せと他人の幸せはつながっており、他人も幸せになることが、自分の幸せにもなると私は思っています。みんなが楽しめるステキな世の中を共につくることも、同じく、人生のテーマだと考えます。
 三流を飛び越えて二流というのもあるかもしれませんが…
自分の幸せを犠牲にしながら、まわりを幸せにするのは、長く続かないと思いますし、少し違和感も覚えます。
“まわりも幸せにするは二流”でも十分な生き方です。

 次に考えることは、自分の人生で成し遂げられることは限られているということ。
 最善を尽くし、人生をやりきった達成感は得られたとしても、おそらく、志半ばでこの世を去ることになるでしょう。そうなると、後は、次の世代に引き継ぎ、次の世代に託すことしかできないのではないか…
 幸せの共有が、一時的なものではなく、後世に引き継げる形になっているものが一番尊いのではないかと考え、“後世も幸せにするは一流”としました。
 後世としたのは、生きている間に役に立つのと、死んだ後にも役に立つとの違いです。自分が残したものが、死後も残ると“遺る”に変わります。特に、永きにわたり継承され続ける遺産は、超一流と言えます。

 私は、まわりも幸せにしているだろうか。

 次の世代へ、幸せを残せているだろうか。

 
 私の憧れのひとり、野球人.野村克也さんが遺された言葉があります。

 「金を残すは三流、名を残すは二流、人を残すは一流 」

 野村さん自身、この言葉の通り、多くの素晴らしい人材を育成され、その方々が活躍されています。また、今の日本野球の礎ともなるID野球という考え方と技術も遺されました。
 野村さんは、読書家でもあったので、政治家.後藤新平の名言をアレンジされたようです。

 「金を残して死ぬ者は下だ、事業を残して死ぬ者は中だ、人を残して死ぬ者は上だ

 
 残せる(遺せる)ものは何かを整理してみました。


ノコせる(残せる・遺せる)もの

  ●思い出、感動 →共有した人のこころの中に残る
 私財(金融資産、形見も含めた動産、不動産、権利など) →子孫が継承
 公共財(公共施設、一般道路、公園など) →社会が継承
 企業や団体の金融的財産 →企業等が継承
 企業や団体の技術や事業の知的財産 (商品、作品、サービスなど)
 公的及び私的な、制度、ルール、システム
 人材 →思想や技術が人伝で継承 
 イズム(思想、主義、人生観、世界観など)


 人は死ぬと、何も遺らないのか。

 意図はなくても、人はみな、死んだら、この世に残る人や未来の人へ、何らかのものを遺していると思います。
 一緒に過ごした思い出が遺る。子孫を残すと人類の子孫となり遺る。お金や仕事、技が遺る。思想や生き様が引き継がれて遺るなど、生きた証が遺ります。
 私は、遺るもの中でも、最も価値があるのがイズムだと考えています。その価値が地域や時代を問わず普遍的で、本質的なものだからです。アントニオ猪木さんの猪木イズムという言葉もありますね。私が敬愛する、マーティン.ルーサー.キング.Jr牧師もイズムを遺されました。大谷翔平さんのSHOHEIイズムというものも、間違いなく遺りそうです。
 遺るものは、有形のものと無形のものがあります。有形のものは、いつか形が無くなる可能性があります。また、無形のものも記録がないと無くなる可能性があります。
 “言葉を記す”良さは、現在のみならず未来でも共有できること。今は、SNSなどの進歩で記録や発信の環境も整っています。せっかくの良い言葉、良いやり方も話さなかったり、口伝だけで終わると、少しもったいない感じがします。

 せっかくなら、意図的に、記して残そう

 後藤さんと野村さんの名言からインスピレーションを感じ、もうひとつ、言葉を考えてみました。

 「ものをノコすは三流、ノウハウをノコすは二流、人をノコすは一流、生き様を記してノコすは超一流

 マーティン.ルーサー.キング.Jr牧師も演説やエピソードなどの記録が遺されているので、時代を超えて出会うことができた訳です。
 ごく稀ですが、生きていた時は評価されていなくても、死後に超一流になる人もいます。宮沢賢治、樋口一葉、エドガー.アラン.ポー、フィンセント.ファン.ゴッホ、クロード.モネ、フェルメール、コペルニクス、グレゴール.ヨハン.メンデルなど…
 また、不遇の中でも、メモや手紙として価値あるものを遺した方々もいます。戦地で亡くなられた方や戦禍を生きた方の手記や手紙、難民の方・被災された方・様々な被害者・様々な遺族の方などの手記… 最近では、アウシュヴィツ収容所のゾンダーコマンドのメモに、こころが震えました。
 自身で目覚ましい活躍ができなくても、自分発の良い影響が、種となり、他の誰かの活躍につながる。何代も先になってから花が咲くこともあるかもしれません。形として遺っていると、いつの日か、後世の誰かが価値を発見してくれる可能性もあります。どんな形であれ、形として残すこと。日記であれ、レシピであれ、マニュアルであれ、言語化したものを記録として残すことが重要だと考えています。私が、このサイトを開設した理由でもあります。

 私の感覚では、一流から三流は地続きで、実際には2.5流や1.3流など、様々な状態があると思っています。

 さらに、私は、悪い意味での負の三流、負の二流、負の一流もあると考えています。
 自分への負の行い。自分を虐げる、自分を大事にしない、自分のやりたいことをしないなど。世の中への負の行い、負の遺産。人権を侵害する行い全般、世の中に分断や遺恨を残す行い、後世に後始末を強いるものなど。詐欺など悪事のマニュアルは、負の遺産の最たるものです。
 自分の能力を、悪事に使うか、善事に使うか… 

 
 今が、花だとしたら…
誇りを胸に、咲かせた花でまわりのこころを動かし、幸せにしたい。世の中に彩りを添えたい。

 そして、実を付けたなら…
その実を、まわりに分け、まわりや世の中の足しに少しでもなれば嬉しい。

 そして、種を付け…
後の世代に役立つものを残し、そして遺したい。

 人のこころを打つような花を咲かせ、まわりにも分けられる実を付け、良い種をまきたい。これが私の理想です。

 
 私は、今までに、何を残してきただろう。

 そして、去った後に、何が遺るだろう。



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