★投稿修正★ 2026年10月30日 by a-NEN
ご存じの方も多いかと思いますが、ドラゴンボールは、鳥山明さんが創られた、世界的に人気のある漫画です。
知らない方のために、概要をほんの少し。ドラゴンボールという玉は、7つそろえると、神龍(シェンロン)が現れ、どんな願い事も1つだけ叶えてくれるというものです。山中でひとり暮らしていた孫悟空(以下、悟空)が、ドラゴンボールを集めているブルマという少女と出会うことから始まる物語です。悟空は、地球人ではなく、惑星ベジータからやって来たサイヤ人だったという展開となり、スケールが大きくなっていきます。ジャンルで言うと戦闘漫画です。最初は、ギャグ要素が多いのですが、次第に派手な戦闘シーンが増えていきます。
天下一武道会への参加、ピラフ一味やレッドリボン軍との闘い、ピッコロ大魔王(以下、ピッコロ)との闘い、サイヤ人,フリーザ,人造人間セル,魔人ブウとの闘いなどがあり、個性豊かなキャラクターが数多く登場します。魔人ブウ以後は、悟空が子どもに戻されたり、破壊神が登場したり、宇宙規模の闘いがあったりと続くのですが.. 私は、コミック本最終巻42巻、魔人ブウの辺りまでで止まっています。[涙]
子どもの頃は、 “かめはめ波”などの技や凄まじい格闘シーンに魅了されていましたが、少し大人になって改めて見てみると様々なキャラクターの生き様などが目に飛び込んできました。見る年齢によって、感じ方も変わる、奥の深い作品だと思います。機動戦士ガンダムなどもそうですネ..
ドラゴンボールを見たことがない方は、一度、ご覧ください。また、随分と前に見ていたた方も、再度ご覧ください。私も、魔人ブウ以後を見てみたいと思っています。
今回は、漫画ドラゴンボールから、私が学んだことをご紹介いたします。
※文中にある、【其之◯◯】とは、コミック本の各エピソード回です。
冒険することのワクワクさ

独創的な世界観で繰り広げられる、冒険感がとにかくスゴいです。次から次へと起きる事件、次の展開がどうなるのか予測できないという期待と手に汗握るワクワク感で充ちあふれています。冒険で世界が広がるごとに、色んな敵やライバル、師匠が現れ、仲間ができ、ドラマが生まれます。
悟空は、広がる世界、新たな強い相手が現れることに、ワクワクしています。
“ワクワク感を持って楽しく生きる”
これは、人生にとって大事です。私たちの人生も、これからどんな出会いと出来事が起こるのか。楽しんだ者勝ちです!
多様な個性があるから面白い
登場するキャラクターは、生まれた環境もそれぞれ違いますが、様々な試練や学びの中で成長し、自分らしく生きています。そして、自ずと、各キャラクターの担う役割もそれぞれ違います。
●ピッコロは、世界で恐れられる悪魔ですが、結果として、宿敵である悟空の強さを引き出すことに一役を買う形に。そして、成り行き上、悟空の息子である悟飯(悟空をも超える最強の戦士?)を育てるという役割も担います。
●一見間抜けとも思える世界的スターのミスターサタンは、彼は彼なりに地球を救おうとします。ミラクルな言動で、殺されそうになったベジータを救い【其之五百十一】、悟空対フリーザの時に元気玉を大きくさせるのにも一役買います。【其之五百十五】 また、魔人ブウが気を許した唯一の人間でもあります。もしかすると、この漫画は、ミスターサタンが真の主人公なのかもしれないという錯覚さえおぼえます。私は、親近感がわく、ミスターサタンが大好きです。
さらに、キャラクターの願望も、十人十色です。ドラゴンボールの力で、大切な人を生き返らせたい者、世界征服を成し遂げたい者、永遠の命を手にしたい者もいれば、ステキな彼氏が欲しい者、ギャルのパンティーが欲しい者[笑]と様々。また、力づくで世界を支配したい者、世界の平和を守りたい者、自分の強さを追求したい者など..
みんな違って、みんな良い。
私には、私にしかできないことがあるのだと思います。
自分磨きをする楽しさ
悟空は、何のために闘っているのか。
●ライバルであるベジータが、魔人ブウとの戦いの中で、悟空の強さを認め、その強さの元を次のように語っています。「オレは、オレの思いどおりにするために、楽しみのために、敵を殺すために、そしてプライドのために闘ってきた。だが、あいつはちがう、勝つために闘うんじゃない。ぜったいに負けないために、限界を極め続け闘うんだ。」【其之五百十】
強くなっても強くなっても、更に強い者が現れる。でもその度に、相手云々ではなく、自分自身に負けない。そして、今までの自分の限界を超えていくことにワクワクする。そうなんです、悟空は、自分磨きを楽しんでいるのです。
努力を苦とも思わず、自分の高みを目指す。こんな生き方に憧れますよネ。
また、悟空は、相手と強さを比べません。比べる相手は過去の自分であるというのも彼の特徴です。他の登場人物のほとんどは、相手の戦闘力と比べます。(気を読んだり、スカウターという機器で強さを計測)
最後まであきらめない
誇り高く生きる

倒れても倒れても立ち上がる、どれだけ不利で絶望的な状況でも立ち上がります。
●悟空は、ピッコロとの死闘【其之百五十七~】でも、フリーザとの死闘でも決してあきらめませんでした。私たちも、勝負どころでは、こうありたいものです。
親友のクリリンや天津飯も、悟空に圧倒的な力の差をつけられても、修行を積み続けます。ベジータも、悟空,フリーザ,魔人ブウという強い存在に,心を打ちのめされ、挫折をしても、努力をします。そして、彼らは、敵わない相手だと分かりつつも、逃げずに自分のできる最善の闘いをします。自分の誇りを守るためにできる限りのことをする、勝負どころでは覚悟を決める、そんな生き方に憧れます。
●圧倒的強さのフリーザに立ち向かうクリリンと悟飯。【其之三百十六】
●死を覚悟して魔人ブウと闘うベジータ。「トランクス(ベジータの息子)、ブルマ(ベジータの妻)を、ママを大切にしろよ。元気でな、トランクス」【其之四百六十七】 このシーンは、泣けます。[涙]
本気になった時に能力のギア、人のステージが上がる
瀕死の重傷から復活する度に強くなる
感情を揺さぶられたり、追い込まれたりして、本気になった時にこれまでの限界を超えた力が出ます。
●悟空は、親友であるクリリンが殺された時に、初めてスーパーサイヤ人に覚醒します。【其之三百十七】
私たちも、追い込まれた時や感情を揺さぶられる何か大きな出来事があった時に、これまでの限界を突破することがあります。
宇宙で最強を誇るサイヤ人は、瀕死の状態を乗り越えると、格段にパワーアップします。
●ベジータはザーボンとの戦いで瀕死の状態になり、回復後にレベルが格段に上がります。【其之二百六十八】
●悟空は、ギニューの策略により、瀕死の状態に陥りますが、回復後にレベルが格段に上がります。【其之二百九十一~】
では、私たちが、瀕死の状態になった時とはどんな状態でしょうか。文字通り、病気や事故で自分の死を意識した時、または、壮絶な経験をして、精神的苦痛を感じた時と言えます。そう、ズンドコ、もとい[汗]、どん底まで落ちて復活した時に、精神的に強くなり、飛躍的に成長するのです。どん底に落ちるというのは、チャレンジをしている証です。どん底を楽しもう!
ライバルへのリスペクト
分け隔てなく関わる
勝敗を超えた絆
ライバルへのリスペクトも熱いシーンです。時には、自分の弱さも認め、相手の実力を素直に認めます。
●ベジータは、フリーザとの闘いの中で、絶対に負けたくないライバルの悟空の強さを正直に認めています。「がんばれカカロット(悟空のサイヤ人ネーム)、おまえがナンバー1だ。」【其之五百十】
●また、悟空も、フリーザ戦で、存在が消え去ってしまうリスクを背負ったベジータに対して「死ぬなよ、ベジータ」と。【其之五百十一】 おぉ~、泣けますネ~[涙]
また、悟空は、いわゆる悪者に対しても優しい接し方をします。相手を悪者と決めつけない、どんな相手でも同じように接する悟空に惹かれ、色んな者たちが悟空の仲間になっていきます。ほとんどの人から敵対視されていても、決して見捨てないという心遣い。その懐の深さが、相手に良い変化を与え、こころを開かせるポイントかもしれません。私たちには、なかなか難しい事ですが、お手本にしたいところです。
●魔人ブウにとどめを刺す時に、悟空が放った一言。「こんどは、いいヤツに生まれ変われよ、1対1で勝負してえ、待ってるからな、オラも、もっともっとウデをあげて」【其之五百十六】
皆、完璧ではない
神様も完璧ではなかった。これは、子どもながらに衝撃的でした。「なるほど、神様にも闇の過去がありそうだし、神様ですら完璧ではないかもしれない。」と思ったものです。
●悪事をはたらくピッコロは、神様の分身であるという設定です。わずかに潜んだ悪の心を修行で追い出した結果、神様が生み出してしまった大魔王です。【其之百六十四】
私たちは、誰しも悪魔的要素を持っており、その部分を内包しながら成長していくものではないかと、考えさせられます。
完全無欠と思われる悟空も、純粋過ぎるが故に騙されますし、父親としては息子に甘く、頼りない部分があります。
●悟空は、地球に攻め込んできた自分の兄であるサイヤ人のラディッツとの闘いで、ピッコロと協力して、ラディッツの弱点である尻尾をつかむことに成功しますが、「助けてくれ」と言われ、尻尾を離してしまいます。【其之二百二】
●悟飯は、こころ優しい良い子ですが、甘えん坊です。精神力の強さは、厳しいピッコロから教わります。【其之二百六~】
楽観的に生きる
悟空は、とにかく楽天的です。どんな状況でも、「まあ、何とかなるさ」という感じで乗り越えていきます。そして、まわりに与えるその安心感で、仲間も良い方向に引っ張られていきます。
確かに、私たちの日々も、結果はどうあれ最善を尽くすのみ。結果は、成るようにしか成りません。取り越し苦労をして、疲弊するのももったいない感じがします。自分で何とかしなくても、案外、誰かが何とかしてくれることも多々あります。
人は変わることができる
昨日の敵は、今日の友
キャラクターの変化、成長という部分も多く見られる作品です。
●ピッコロは、元々は、世界を恐怖で支配する野望を持っていましたが、悟空たちとの出会いで段々と優しいこころを持っていきます。だんだんと、元々一体であった神に近づいていくようになり、最終的には、神と一体化します。【其之三百六十】
●元々、残虐だったベジータは、自分の欲望のためだけに闘っていましたが、悟空たちとの出会いで段々と優しいこころを持っていきます。そして、子どもや愛しい者たちを守るために闘うまでに変化します。死を覚悟して魔人ブウと闘うベジータについてピッコロが言います。「あいつは、はじめて、自分以外のもののために闘おうとしているんだ。おのれの命をすてて」【其之四百六十七】
そして、昨日まで敵だった者が、今日には友として手を結ぶことがあります。状況も人も常に移ろう。世の中は無常ということです。

合体による融合で強くなる

キャラクターは、フュージョンというコミカルなポーズで合体したり、ポタラという神の耳飾りを使って合体したりします。漫画では、体自体が合体して、パワーアップ。それぞれの強みが発揮されます。
●トランクスと悟天とが合体した“ゴテンクス”。スーパーサイヤ人3となり、魔人ブウと互角の闘いをします。 【其之四百八十九】
●悟空とベジータとが合体した“ベジット”。魔人ブウを圧倒します。 【其之五百三】
私たちは、体は合体できなくても、 “協働”により、お互いの良さを生かしたり、補完し合ったりすることができます。ペアやグループでの協同作業により、個々人の能力が相乗効果により生かされます。作品でいえば合作などもそうです。
また、私たちは、一個人であっても、他者の意志や精神を取り入れて、生かすこともできます。
そして何より、そもそも私たちは、DNAでご先祖と結ばれています。
さらには、視点は少し異なりますが、悟空は、地球育ちのサイヤ人という点では、ハイブリッドな存在と言えます。残虐で好戦的なサイヤ人の血に、情け深く穏やかな地球という生育環境がかけ合わされています。混ざり合うと、最強が生まれる可能性があります。
元気は送り合える

元気玉というのがあります。地球上の人々から元気を集めて、闘いに使うエネルギーを作るというものです。この発想は、とてもユニークで驚かされたのですが、妙に説得力があります。
●「地球のみんな‼ たのむ‼ たのむから元気を分けてくれ‼」【其之五百十四】 魔人ブウは、元気玉で悟空に倒されるのですが、元気を送った数多くの人々、元気玉のアイデアを出したベジータ、元気玉を多く集めたミスターサタン、みんなでつかんだ勝利でもあります。
私たちの日常でも、元気は送り合えます。誰かが誰かの元気のもとになっているのではないでしょうか。また、元気なエネルギーは、強く願う(意識をする)と溜まっていくようにも感じます。
世代交代を見据えた後世の育成
圧倒的な強さを手にした悟空が、何でも自分で引き受けて解決するのではなく、自分亡き後の世界を見据えた言動を取っているのも深みがあります。
●死んだ悟空が、一時だけ地上に戻り、スーパーサイヤ人3(スリー)となり魔人ブウと闘いますが、倒し切るまでは闘いませんでした。悟空は、ピッコロに「オラがやるべきじゃねえ。若いヤツがなんとかして解決した方がいい。また、いつとんでもないのが現れるかもしれねえだろう」と言い、自分の息子である悟天とベジータの息子であるトランクスに闘いを託します。【其之四百七十六】
●世代交代:《亀仙人世代》亀仙人、悟飯じいちゃん、牛魔王、神様
→《悟空世代》悟空、チチ、ピッコロ、ベジータ、ブルマ、クリリン、ミスターサタン
→《悟飯世代》悟飯、ビーデル、トランクス、悟天
→《パン世代》パン

鳥山さんは、2024年3月にお亡くなりされ、寂しい気持ちでいっぱいです。私たちをワクワクさせ、楽しませてくれてありがとうございました。彼が残した作品は不朽であり、私たちの中に生き続けます。新たな作品が、もう見られないのはとても残念ですが、彼が蒔いた種である鳥山イズムは遺された人たち引き継がれていきます。
漫画は、芸術作品だと思います。作者からのメッセージをどう感じ取るかは、人それぞれです。
あなたは、ドラゴンボールから何を学びましたか。
また、他のどんな漫画から何を学びましたか。
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